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【水ぼうそう】赤い発疹や水ぶくれが、顔や体に増えていませんか?

水ぼうそう(水痘)について

発疹の特徴・治療・受診の目安を解説します
赤い発疹や水ぶくれが、顔や体に次々と増えていませんか?

水ぼうそうは、正式には「水痘」と呼ばれるウイルス感染症です。
主に子どもに多く、発熱とともに、かゆみのある発疹が全身に現れます。
感染力が強く、ほかの患者さまへ感染を広げる可能性があります。水ぼうそうが疑われる場合は、直接来院せず、受診前に当院へご連絡ください。

水ぼうそうの主な症状

水ぼうそうでは、赤い発疹が現れた後、盛り上がった発疹、水ぶくれ、かさぶたへと変化していきます。

数日間にわたって新しい発疹が出るため、同じ時期に、

赤い発疹
盛り上がった発疹
水ぶくれ
膿を含んだような発疹
かさぶた

など、異なる段階の発疹が混在して見られることがあります。
赤い発疹

盛り上がった発疹

水ぶくれ

かさぶた

発疹が出る前や発疹が出始めた時期に、発熱が見られることもあります。かゆみが強く、子どもが発疹をかき壊してしまう場合もあります。

発疹はどこに出る?

水ぼうそうの発疹は、胸やおなか、背中などの体の中心部分から現れ、顔や頭皮、腕、脚など全身へ広がることがあります。

発疹が出やすい場所
胸、おなか、背中

頭皮
腕や脚
口の中
まぶたの周辺

頭皮の発疹は髪の毛に隠れやすく、見逃されることがあります。顔や体の発疹だけでなく、頭皮にも水ぶくれやかさぶたがないか確認してください。

水ぼうそうが疑われる場合は、来院前にご連絡ください

水ぼうそうは、感染力が非常に強い病気です。

水ぼうそうの可能性がある状態で一般の待合室に入ると、ほかの患者さまへ感染を広げるおそれがあります。

次のような症状がある場合は、直接来院せず、事前に当院へご連絡ください。

かゆみのある水ぶくれが全身に広がっている
赤い発疹と水ぶくれ、かさぶたが混在している
発熱と発疹がある
家族や園、学校で水ぼうそうが流行している
水ぼうそうの患者さまと接触した後に発疹が出た

スタッフが症状を確認し、受診方法をご案内します。
厚生労働省も、水ぼうそうが疑われる場合は、事前に医療機関へ連絡し、指示を受けてから受診するよう案内しています。

水ぼうそうはどのように感染するの?

水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。

主に次の3つの経路で感染します。

1.空気感染
ウイルスを含む非常に小さな粒子が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染します。

2.飛沫感染
せきやくしゃみ、会話などで飛んだしぶきを吸い込むことで感染します。

3.接触感染
水ぶくれの中の液体や、ウイルスが付着した手や物に触れ、その手で口、鼻、目などに触ることで感染します。

家庭内だけでなく、保育園、幼稚園、学校などの集団生活でも感染が広がることがあります。

感染してから症状が出るまで

水ぼうそうの潜伏期間は、通常10~21日程度です。

潜伏期間とは、ウイルスに感染してから症状が現れるまでの期間です。
感染後すぐに発疹が出るわけではなく、約2週間後に発熱や発疹が現れることがあります。

感染から回復までの流れ

ウイルスに感染

潜伏期間:約10~21日

発熱・赤い発疹

水ぶくれが増える

すべての発疹がかさぶたになる

発疹が現れる1~2日前から、すべての発疹がかさぶたになるまで、周囲の人へ感染させる可能性があります。

水ぼうそうの治療

水ぼうそうの治療は、年齢、症状の程度、発症からの時間、持病の有無などを確認して判断します。

必要に応じて、次のような治療を行います。

ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬
かゆみを抑える薬
発疹に塗る外用薬
発熱や痛みに対する治療
かき壊した部分の細菌感染に対する治療

抗ウイルス薬を使用するかどうかは、症状や重症化のリスクを踏まえて医師が判断します。
特に免疫機能が低下している方や、重症化する可能性がある方では、早めの治療が必要になることがあります。

市販薬を使用する場合も、自己判断で服用せず、医師または薬剤師へご相談ください。

おうちで気をつけること

水ぼうそうの発疹は、強いかゆみを伴うことがあります。

発疹をかき壊すと、傷から細菌が入り、腫れや化膿などの二次感染を起こすことがあります。

家庭でのケア
爪を短く切る
水ぶくれをつぶさない
発疹を強くかかない
汗や汚れをやさしく洗い流す
清潔な衣類へ着替える
タオルを家族と共用しない
こまめに水分を取る

入浴やシャワーについては、発熱や全身状態を確認しながら、医師の指示に従ってください。
皮膚を洗う場合は、強くこすらず、泡でやさしく洗いましょう。

このような場合は早めに医療機関へ

水ぼうそうの多くは回復しますが、まれに肺炎、脳炎、小脳失調、皮膚の細菌感染などを起こすことがあります。

次のような症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。

早めに相談したい症状
水ぶくれや発疹が急に増えている
高い熱が続いている
水分や食事が取れない
ぐったりして元気がない
何度も吐いている
強い頭痛を訴える
発疹をかき壊し、赤く腫れている
発疹から膿が出ている
症状が日ごとに悪化している
緊急の受診が必要な症状
呼びかけへの反応が弱い
意識がいつもと違う
けいれんがある
息苦しそうにしている
呼吸が速い
まっすぐ歩けない
強いふらつきがある

反応が悪い、けいれんがある、呼吸が苦しそうなどの症状がある場合は、夜間や休日でも救急医療機関へ相談してください。

特に注意が必要な方

次に該当する方が水ぼうそうを発症した場合は、重症化する可能性があるため、早めの相談が必要です。

大人
妊娠中の方
免疫を抑える薬を使用している方
抗がん剤治療を受けている方
免疫機能が低下する病気がある方
生まれたばかりの赤ちゃん
重い持病がある方

妊娠中の方が水ぼうそうの患者さまと接触した場合は、症状がなくても、かかりつけの産婦人科へ早めにご相談ください。
成人や妊婦、免疫機能が低下している方は、子どもより重症化しやすいことがあります。

保育園・幼稚園・学校はいつから行ける?

水ぼうそうは、学校保健安全法に基づく出席停止の対象となる感染症です。

すべての発疹がかさぶたになるまで、登園・登校はできません。

熱が下がっていても、新しい水ぶくれが残っている場合や、かさぶたになっていない発疹がある場合は、感染させる可能性があります。

登園・登校再開の目安
すべての水ぶくれが乾いている
すべての発疹がかさぶたになっている
新しい発疹が出ていない
全身状態が回復している
医師や園、学校の指示を確認している

園や学校によって、登園・登校許可書などの提出が必要な場合があります。事前に各施設へ確認してください。

水ぼうそうはワクチンで予防できます

水ぼうそうは、ワクチンによって発症や重症化を予防できる感染症です。

日本では、1歳から3歳未満の子どもを対象に、水痘ワクチンの定期接種が行われています。

標準的な接種時期
1回目:生後12~15か月
2回目:1回目から6~12か月後
接種間隔:最低3か月以上

定期接種では2回の接種が必要です。
接種歴が分からない場合や、接種時期を過ぎている場合は、母子健康手帳を確認し、かかりつけの小児科へご相談ください。

予防接種を受けていても水ぼうそうを発症することはありますが、一般的に発疹や発熱などの症状が軽くなることがあります。

水ぼうそうと帯状疱疹の関係

水ぼうそうが治った後も、水痘・帯状疱疹ウイルスは体内の神経に残ります。

加齢、疲労、ストレス、病気などによって免疫力が低下すると、
体内に残っていたウイルスが再び活動し、帯状疱疹を発症することがあります。

帯状疱疹の水ぶくれに含まれるウイルスに触れることで、
水ぼうそうにかかったことがない方や、ワクチンを受けていない方が水ぼうそうを発症する場合があります。

よくある質問
Q.予防接種を受けていても水ぼうそうになりますか?

予防接種後でも水ぼうそうを発症することはあります。
ただし、未接種の場合と比べて、発疹の数が少ない、発熱が軽いなど、症状が軽くなることがあります。

Q.発疹はすべて同じ状態になりますか?

水ぼうそうでは、数日間にわたって新しい発疹が出ます。
そのため、赤い発疹、水ぶくれ、かさぶたなど、異なる段階の発疹が同時に見られることがあります。

Q.頭皮にも発疹が出ますか?

頭皮にも発疹が出ることがあります。
髪の毛に隠れて見えにくいため、かゆがっている場合や頭をよく触る場合は、頭皮も確認してください。

Q.きょうだいや家族にうつりますか?

水ぼうそうは感染力が強く、家庭内で感染が広がることがあります。
水ぼうそうにかかったことがない方や、予防接種を受けていない方がいる場合は、早めに医療機関へ相談してください。

Q.熱が下がったら登園できますか?

熱が下がっただけでは登園・登校できません。
すべての発疹がかさぶたになり、感染力がなくなったことを確認してから再開します。

水ぼうそうが疑われる場合は、事前にご連絡ください

水ぼうそうの発疹は、虫刺され、手足口病、とびひ、湿疹などと見分けにくいことがあります。

次のような症状がある場合は、上田皮ふ科PΛΛKへご相談ください。

全身に赤い発疹や水ぶくれが出ている
赤い発疹、水ぶくれ、かさぶたが混在している
発疹が次々と増えている
発疹のかゆみが強い
発疹をかき壊してジュクジュクしている
水ぼうそうかどうか判断できない

水ぼうそうは感染力が強いため、直接来院せず、受診前に当院へご連絡ください。
スタッフが症状を確認し、受診方法をご案内します。

水分が取れない、ぐったりしている、けいれんがある、呼吸が苦しそうなどの症状がある場合は、皮膚症状だけでなく全身の確認が必要です。
早めに小児科または救急医療機関へご相談ください。

※本記事は、一般的な医学情報を提供するものです。個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や経過には個人差があります。気になる症状がある場合は、医療機関を受診してください。

医療法人Palette 上田皮ふ科PΛΛK

参考資料
厚生労働省「水痘」
厚生労働省「水痘ワクチン」
国立健康危機管理研究機構「水痘」
日本小児科学会「水痘(みずぼうそう)」