
多汗症・わきが エクロックゲル 外用薬
国内初、保険適用の「多汗症」外用薬
ワキの多汗症の人口は、実に約720万人。
手足などの多汗症も合わせると、7人にひとりが症状を抱えていると言われています。
しかし病気としての認知度が低いことから、実際に医療機関で治療を受ける人は少ないのが現状です。
上田皮ふ科では、内服薬のほか、医療用の制汗剤や、
効果が長持ちする汗止め注射(ボトックス)まで、幅広い治療法をご用意。
皮ふ科専門医がお話を伺いながら、ご希望にあった方法を提案します。
気になる汗とにおいには、誰もが持っている2種類の汗腺と、発汗を促す物質の働きが関係しています。
サラサラした汗を出す汗腺。全身に分布し、ほとんど匂いはありません。
ここから汗が多量に分泌される状態が多汗症です。
粘り気がある汗を出す汗腺。ワキやヘソの周りなど局所的に分布します。
ここから出る汗は、脂肪・鉄分・蛍光物質・アンモニアなどを含むため菌が繁殖しやすく、
その結果においが発生し、わきがの原因となります。
2つの汗腺に対して、発汗を促す働きをする物質。汗止め注射(ボトックス)は、
このアセチルコリンの分泌を抑え、多汗症・わきがの症状を改善します。
種類:注射 対象:ワキ 費用:自費(両脇1回軽症25,000円、重症50,000円)
発汗を促すアセチルコリン物質を抑えることで、発汗自体を抑制します。手足、腋窩に極細針を使用して薬液を注射します。効果の持続期間には個人差がありますが、1回の治療で3~6ヶ月程度です。年1~2回の治療で効果を維持できます。
種類:外用薬 対象:顔、手、足、ワキ 費用:自費
外用剤が汗の管をふさぐことで発汗が減少します。効果が出るまで毎日外用し、効果が出てからは症状に応じた頻度で使用します。継続して使用すると汗が出にくくなります。費用が安く、自宅で気軽に治療できる利点がありますが、時に皮膚炎を生じることがあります。
種類:イオン療法 対象:手足 費用:保険適用
イオントフォレーシスは、多汗を認める手のひら・足底を水道水の入った容器の中に浸し、10~20mAの直流電流を流す方法で、手足の多汗症に有効な治療法です。
1回あたりの治療費は3割負担の場合700円と比較的安価で治療をすることができます。
種類:内服薬 対象:全身 費用:保険適用
アセチルコリンの放出を抑制する作用により、発汗を抑制します。口が乾く、便秘などの副作用が起こることがありますが、副作用自体は比較的少ないお薬です。
全身のどの部位の多汗症治療にも効果が期待できます。
種類:外用薬 対象:ワキ 保険適応(1,462円 ※3割負担の場合)
多汗症は、これまで塩化アルミニウム溶液やボトックス注射を用いた治療が一般的でしたが、保険適応の外用薬が登場したことでより治療への敷居が低くなり、多くの人のお悩み解決に貢献できると考えています。