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【手足口病】子どもの手・足・口に発疹が出たら🖐🏻

子どもの手・足・口に発疹が出たら

手足口病について
症状・家庭でのケア・受診の目安を解説します。

子どもの手のひらや足の裏、口の中に、小さな水ぶくれや赤い発疹が出ていませんか?

手足口病は、主に乳幼児にみられるウイルス感染症です。名前のとおり、手・足・口の中を中心に発疹が現れます。

多くの場合は数日で自然に回復しますが、口の中の痛みによって水分や食事が取れなくなることがあります。また、まれに重い合併症を起こすことがあるため、お子さまの様子をよく確認することが大切です。

手足口病の主な症状

手足口病では、感染してから3~5日ほど経過した後、口の中や手足などに小さな水ぶくれを伴う発疹が現れます。


発疹が出やすい場所

・手のひら、手の甲、指
・足の裏、足の甲、足の指
・舌、頬の内側、歯ぐきなどの口の中
・ひざやおしり
・腕や脚

必ずしも、手・足・口のすべてに発疹が出るとは限りません。おしりやひざなど、病名に含まれていない場所に発疹が出ることもあります。

発疹以外にみられる症状

・発熱
・のどの痛み
・口の中の痛み
・食欲の低下
・よだれが増える
・元気がなくなる

発熱があっても高熱にならないことが多く、ほとんどの場合は3~7日ほどで回復します。

おうちでは「水分補給」を優先しましょう

手足口病には、原因となるウイルスを直接治す特効薬はありません。症状に合わせた治療を行いながら、自然に回復するのを待つことが基本です。

口の中に水ぶくれや口内炎のような傷ができると、痛みのため飲食を嫌がることがあります。

食事が十分に取れない場合でも、まずは水分が取れているかを確認してください。

水分を与えるときのポイント

・一度にたくさん飲ませず、少量ずつこまめに与える
・熱い飲み物を避ける
・本人が飲みやすい温度にする
・痛みが強い場合は、刺激の少ない飲み物を選ぶ
・水分を取った回数や、おしっこの回数を確認する
比較的食べやすいもの

・ゼリー
・プリン
・ヨーグルト
・やわらかいうどん
・おかゆ
・冷ましたスープ

酸味や塩味の強いもの、熱いもの、硬いものは、口の中にしみる場合があります。無理に食べさせず、お子さまが食べやすいものを少しずつ与えてください。

このような場合は早めに受診してください

手足口病の多くは軽い症状で回復しますが、水分が取れない場合や普段と様子が違う場合は注意が必要です。


早めに医療機関へ相談したい症状

・水分がほとんど取れない
・口の痛みが強く、食事ができない
・おしっこの回数や量が少ない
・高い熱が続いている
・何度も吐いている
・強い頭痛を訴える
・ぐったりして元気がない
・症状が日ごとに悪化している

緊急の受診が必要な症状

・呼びかけへの反応が弱い
・視線が合いにくい
・けいれんがある
・息苦しそうにしている
・呼吸が速い
・意識がいつもと違う

手足口病では、まれに髄膜炎や脳炎など、脳や神経に関係する合併症を起こすことがあります。反応が悪い、けいれんがある、呼吸が苦しそうなどの症状がある場合は、夜間や休日でも救急医療機関へ相談してください。

手足口病とは

手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどによって起こる感染症です。

主に乳幼児に多く、春から夏にかけて流行しやすい傾向があります。保育園や幼稚園など、子ども同士が近い距離で生活する場所では、感染が広がることがあります。

原因となるウイルスには複数の種類があるため、一度手足口病にかかった後でも、別の種類のウイルスによって再び発症することがあります。

どのように感染するの?

手足口病は、主に次の3つの経路で感染します。


1.飛沫感染
せきやくしゃみ、会話などで飛んだしぶきを吸い込むことで感染します。

2.接触感染
ウイルスが付着した手、おもちゃ、ドアノブ、手すりなどに触れ、その手で口や鼻、目などを触ることで感染します。

3.糞口感染
便に含まれるウイルスが、手指などを通して口に入ることで感染します。

症状が治まった後も、便の中から比較的長い期間ウイルスが排出されることがあります。特に、おむつ交換後やトイレの後は丁寧な手洗いが必要です。

家庭や集団生活での予防方法

手足口病を完全に防ぐことは難しいものの、日頃の手洗いなどによって感染が広がるリスクを減らすことができます。

予防のポイント

・帰宅後や食事前に、石けんと流水で手を洗う
・トイレの後は丁寧に手を洗う
・おむつ交換後は必ず手を洗う
・タオルや食器の共用をできるだけ避ける
・鼻水や便を処理した後は手を洗う
・子どもがよく触るおもちゃやドアノブを清潔にする
・せきやくしゃみがある場合は、咳エチケットを心がける

現在、日本国内で承認されている手足口病のワクチンや予防薬はありません。日頃から手洗いを習慣にすることが大切です。

保育園や幼稚園はいつから行ける?

手足口病は、発疹がすべて消えるまで必ず休まなければならない病気ではありません。

厚生労働省のガイドラインでは、次の状態が登園再開の目安とされています。

・発熱がない
・口の中の水ぶくれや傷の影響がない
・普段どおりの食事が取れる
・元気があり、集団生活を送れる

ただし、登園届の有無や登園基準は、保育園・幼稚園によって異なる場合があります。登園を再開する前に、通っている施設へ確認してください。

登園を再開した後も、便からウイルスが排出されることがあります。排便後やおむつ交換後の手洗いを続けてください。

よくある質問

Q.手・足・口のすべてに発疹が出ますか?

すべての場所に発疹がそろって出るとは限りません。
手だけ、足だけに目立つ場合や、口の中の症状がはっきりしない場合もあります。おしり、ひざ、腕、脚などに発疹が広がることもあります。

Q.一度かかったら、もうかかりませんか?

手足口病の原因となるウイルスには複数の種類があります。
一度かかった後でも、別の種類のウイルスに感染すると再び手足口病を発症することがあります。

Q.大人にもうつりますか?

手足口病は子どもに多い感染症ですが、大人が感染することもあります。
ご家族に症状がある場合は、タオルや食器の共用を避け、手洗いを丁寧に行ってください。

Q.発疹が残っていても登園できますか?

発疹が残っているかどうかだけで判断するのではなく、発熱がなく、普段どおりに食事が取れ、元気に集団生活を送れるかが目安になります。
施設ごとに決まりが異なる場合があるため、保育園や幼稚園にも確認してください。

発疹の見分けが難しいときはご相談ください

手足口病の発疹は、水ぼうそうや他のウイルス感染症、虫刺され、湿疹などと見分けにくいことがあります。

次のような症状がある場合は、上田皮ふ科PΛΛKへご相談ください。

・手足や口の周りに発疹が出ている
・発疹が広がっている
・水ぶくれが増えている
・発疹の原因が分からない
・かゆみや痛みが強い
・水ぼうそうなど、別の病気か判断できない

皮膚の状態を確認し、必要に応じて小児科や救急医療機関での診察をご案内します。

なお、水分がほとんど取れない、ぐったりしている、けいれんがある、呼吸が苦しそうなどの症状がある場合は、皮膚症状だけでなく全身の確認が必要です。早めに小児科または救急医療機関へご相談ください。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や経過には個人差があります。気になる症状がある場合は、医療機関を受診してください。

医療法人Palette 上田皮ふ科PΛΛK

参考資料
* 厚生労働省「手足口病」
* 厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン」
* 国立健康危機管理研究機構「手足口病」