乾癬外来
尋常性乾癬とは
長崎県大村市の皮膚科・美容皮膚科、上田皮ふ科院長の上田厚登です。
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)は、皮膚が赤くなり、厚くなった部分に銀白色の鱗屑(りんせつ)が現れる自己免疫疾患です。
主に肘や膝、頭皮などに症状が現れ、痒みや痛みを伴うこともあります。
乾癬は慢性的な病気で、発症には遺伝的な要因と環境的な要因が絡んでいると考えられています。
発症のきっかけとしては、ストレスや感染症、薬剤などが挙げられます。
乾癬は見た目だけでなく、患者様の生活の質(QOL)に大きな影響を与えることがあります。
治療には継続的なケアと医療従事者との協力が不可欠です。
長崎県大村市で乾癬にお悩みの方は、上田皮ふ科までお気軽にご相談ください。
こんなお悩みの方に最適!
- 痒みのある湿疹
- 皮膚に赤みがあり、鱗屑が見られる
- 皮膚が厚くなり、かゆみや痛みを感じる
- 頭皮にフケが多く発生し、痒みがある
- 肘や膝に慢性的な炎症が見られる
乾癬
主な症状
乾癬の主な症状は、皮膚の赤みや炎症、厚くなった皮膚に覆われた鱗屑の出現です。症状は部分的に発生することもあれば、全身に広がることもあります。皮膚が割れたり、乾燥して出血を伴うこともあるため、日常生活に支障をきたすことがあります。また、乾癬性関節炎という、関節の痛みや腫れを伴うケースもあり、皮膚症状とともに関節症状が現れることもあります。
乾癬
疾患の原因
- 体質要因
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乾癬の原因としては、遺伝的要因が重要な役割を果たしています。親が乾癬を患っている場合、子供にも発症するリスクが高まることが知られています。乾癬は免疫システムの異常が関与しており、体内の免疫細胞が誤って皮膚細胞を攻撃することで、異常な皮膚の増殖が引き起こされます。この免疫の誤作動が乾癬の主要な発症メカニズムと考えられています。
- 環境要因
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乾癬は遺伝的要因だけでなく、外部の環境要因も発症に関与します。ストレス、感染症、肌の損傷、特定の薬剤(例:β遮断薬、リチウム)などが乾癬の悪化を引き起こすことがあります。また、気候や紫外線の影響も発症や悪化に影響する場合があります。寒冷な環境では乾癬が悪化しやすく、逆に日光を適度に浴びることで症状が改善することもあります。
乾癬
当院の治療方法
- 外用療法
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乾癬の治療には外用薬が重要な役割を果たします。当院では、ステロイド外用薬やビタミンD3誘導体外用薬を組み合わせた治療を行っています。これらの薬剤は皮膚の炎症を抑え、鱗屑の形成を減少させる効果があります。外用療法は初期の段階や軽度の乾癬に対して有効であり、患者様ごとに適切な薬剤を選びます。
- 内服療法
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中等度から重度の乾癬の場合、内服薬による治療が必要となります。当院では、免疫抑制剤や生物学的製剤を用いた治療を行っています。これにより、免疫系の異常な働きを抑え、症状の悪化を防ぎます。生物学的製剤は、特に難治性の乾癬患者様に対して有効な治療法として、近年注目を集めています。
- 光線療法
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当院では、光線療法(UVB療法)も行っています。紫外線B(UVB)を使用して皮膚の炎症を抑え、症状を軽減します。光線療法は、安全で副作用が少ないため、多くの患者様にご利用いただいております。光線療法は、外用療法や内服療法と組み合わせて行うことで、より効果的な治療が期待できます。
乾癬
日常の注意点
乾癬の治療は日常生活にも影響します。以下の点に注意することで、症状の悪化を防ぐことができます。
ストレス管理:ストレスは乾癬を悪化させる一因です。リラクゼーション法や趣味を楽しむことでストレスを軽減しましょう。
適切なスキンケア:乾燥は乾癬を悪化させるため、保湿剤を使用し、肌を潤すことが大切です。
健康的な食生活:バランスの取れた食事を心がけ、炎症を抑える食品(オメガ3脂肪酸を含む食品など)を取り入れることも有効です。
日光浴:適度な日光浴は乾癬に良い影響を与えますが、過度な紫外線は逆効果となるため、日焼け対策も忘れずに行いましょう。
乾癬外来
よくある質問
- Q.乾癬は完全に治りますか?
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現在のところ、乾癬は完全に治る病気ではありませんが、適切な治療を行うことで症状を大幅に軽減し、日常生活を問題なく送ることが可能です。
- Q. 乾癬は他の人にうつりますか?
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いいえ、乾癬は感染症ではありませんので、他人にうつることはありません。
- Q.治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
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治療期間は個人の症状によりますが、症状の軽減には数週間から数ヶ月かかることがあります。継続的な治療が重要です。
- Q.食事に気をつけるべきことはありますか?
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食事が乾癬の直接的な原因になることはありませんが、バランスの取れた食事や抗炎症作用のある食品を摂取することが推奨されます。
- Q.光線療法は痛みを伴いますか?
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光線療法は痛みを伴わない治療法です。紫外線を使用するため、肌に優しい治療が可能です。
- Q.内服薬には副作用がありますか?
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すべての薬には副作用のリスクがありますが、医師の指示に従って服用することでリスクを最小限に抑えることができます。