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アトピー性皮膚炎の新しい選択肢
治療効果の高い注射薬「ミチーガ」

アトピー性皮膚炎の「かゆみ」を誘発するサイトカインであるIL-31をターゲットとした、
2022年8月8日に発売された、日本初、世界初の注射薬です。
ミチーガはアトピー性皮膚炎に伴うそう痒(かゆみ)を改善させる新しい発想のお薬です。

上田皮ふ科では、ミチーガの投与が可能です。
治療効果が高いことから、患者様には大変喜ばれている方が多い治療法です。

湿疹やかゆみの原因を根本からブロック

ミチーガの作用機序
ミチーガ
※2023年11月7日時点

ミチーガは、アトピー性皮膚炎のかゆみを誘発するサイトカインであるIL-31に着目したお薬です。 IL-31は、主にTh2細胞から産生されるサイトカインで、末梢神経に発現するIL-31RA(IL-31受容体)に作用することでかゆみを誘発します。IL-31が受容体にくっつくのを邪魔することにより、かゆみの信号が脳へと伝わりにくくなり、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑えると考えられています。

従来のアトピー治療との違い

従来の治療では、皮膚のバリア機能が低下したり、炎症反応が促進した部分を塗り薬や内服薬で抑えているのみでした。ミチーガは、炎症を引き起こす仕組みを根本からブロックするという点で、これまでとは全く新しい機序による薬剤と言えます。

ミチーガの有効性

ミチーガは、アトピー性皮膚炎で起こる痒みをとっていくことをメインとする薬剤です。痒みをとると、通常抗アレルギー剤で夜間の痒みなどをとる治療しかなったところ、早くて1、2日後からかゆみの軽減を実感される報告もあります。

つまり、人は痒いと皮膚を掻破して傷を作り、そこに炎症細胞が浸潤してきて皮膚の痒みの増悪、紅斑、丘疹などの皮膚症状ができてきます。炎症が起こるとさらにかゆくなり、皮膚を搔いてしまうという悪循環になりますが、そのサークルを断ち切ることができる可能性があるお薬です。

注意点としてはかゆみが引いていくと「よくなった」ということで、今まで使用していた抗アレルギー剤や、保湿剤の使用をやめてしまう人が出てくることです。かゆみがなくなってきても必ず定期的に来院し、外用や内服剤の併用をしていく必要があります。

また、この薬剤は13歳から投与ができ、自宅ではなく、病院へ来て月1回の接種で良いことなどが患者様の負担軽減になっています。

アトピー性皮膚炎
全身療法の比較

アトピー性皮膚炎の治療は、新たな薬剤の承認が進み、いくつかの選択肢が存在します。
下記の表に、それぞれの薬剤の特徴や対象年齢などをまとめました。
治療薬比較の参考にご覧ください。

薬剤 ミチーガ オルミエント リンヴォック

投与方法

皮下注射

内服

内服

投与間隔

1ヵ月に1回

毎日

毎日

皮膚症状の改善度

かゆみの軽減度

効果発現

1〜2日

1〜2日

1〜2日

安全性

安全

定期的な採血で確認

定期的な採血で確認
ニキビ

導入前検査

採血

胸部X線/採血

胸部X線/採血

治療可能な年齢

13歳以上

15歳以上

12歳以上

※上記の表は公開されている知見を元に、当院での治療経験やドクターの私見を加えて作成しています。

ミチーガの治療法と注意事項

高い効果を期待できますが、誰でも使用できる薬剤ではありません。
治療前に以下の内容を十分ご確認ください。

投与方法

ミチーガは通常4週間に1回、病院で打ちます。

ミチーガ
治療可能な方

従来のアトピー性皮膚炎の治療薬である炎症を抑える塗り薬及び抗アレルギー剤を使用して、治療を一定期間行っても、かゆみが改善しない、13歳以上のアトピー性皮膚炎の患者さんが使用できます。

投与に注意が必要な方
妊娠中、または妊娠の可能性がある方

完全に禁止されていませんが、基本的には投与は厳しいとされています。

授乳中の方

完全に禁止されていませんが、基本的には投与は厳しいとされています。

13歳未満の方

13歳未満の方は治療ができません。13歳以上の方のみ治療が可能です。

長期ステロイド内服療法を受けている方
医療費の自己負担割合
ミチーガ

料金表